母の相続手続き中に長男の相続が発生した場合(数次相続)の事例
状況
① 相談者Aの母Bが亡くなった。
② Bの相続人は、Aの兄C、弟のDの3名であり、Bは自宅不動産を所有していた。
③ Bの相続が開始した時点でCの体調が悪い状態であった。
④ Bの相続手続進行中にCが病気のため亡くなってしまった。
司法書士の提案&お手伝い
① Cの死亡により発生した相続に関して、お客様からのご要望で信用情報機関へ信用情報調査を行ったが、その結果、多額の負債が見つかった。
② これを受けて、Cの前妻との間の子(2名)についての相続放棄の手続きを当事務所で行うことができる旨をお伝えした。
③ Cの子が相続放棄をした場合、Cの負債は兄弟であるAとDが相続することをお伝えしたが、Aは両親が遺した自宅不動産を守りたいとの考えから、Cの負債を相続し返済することを決め、Bの相続手続と並行してCの相続手続を行うこととなった。
結果
① Cの出生から死亡までの戸籍をBのものと併せて収集し、信用情報調査・相続放棄・Bの相続手続の順で案件を進めていったが、必要となる大量の書類は全て当事務所において収集をしたため、お客様のお手を煩わせることはなかった。
② Cの相続についての遺産分割協議書、とADの意思をしっかりと反映させた遺産分割協議書を作成し、自宅不動産の相続登記まで完了させたことでご満足していただくことができた。
司法書士のポイント
① 本件は相続手続の最中に、新たな相続が発生してしまったといったものであった。
② 先行するの相続手続から僅か2か月後に後行の相続が発生してしまったものでしたが、病状が悪くなってきたことに焦り、ご来所された案件でした。
③ あと一か月早くご来所されていれば、簡易な手続きで短い時間で相続のお手続きを終えられたように感じられます。
④ 相続のお手続きは時間の経過とともに、複雑さを増してしまいます。
⑤ そうなる前にぜひ、専門家のもとを訪れてみてはいかがでしょうか。
この記事を担当した司法書士
司法書士法人・行政書士法人 エムコミュー
代表
小野 圭太
- 保有資格
司法書士 行政書士 民事信託士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託・不動産売買
- 経歴
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司法書士法人・行政書士法人エムコミューの代表を勤める。 平成25年12月に「司法書士法人・行政書士法人エムコミュー」を開業。相談者の立場に立って考える姿勢で、「ご家族の絆を一番に!」を事務所の理念 にしており、お客様の家族まで幸せを考えた提案をモットーにしている。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信頼も厚い。