複数の敷地権化された土地に関する相続登記と相続放棄が絡んだ遺産承継業務の解決事例
今回は相続登記と相続放棄が絡んだ複雑な遺産承継の解決事例を解説致します。
状況
父Aが亡くなり、相続人として敷地権化された土地の相続手続きを進める必要がありました。相続人は、母B、子Cと子Dでした。具体的には、以下のような状況でした。
• 敷地権化された土地が合計で61筆あった。
• これらの土地は、敷地権化された分譲マンションの敷地である。
• 子Cが海外在住であり、相続手続を行うことが難しかったため、相続放棄を希望していた。その手続きも必要であった。
• 相続人全員の意思を確認し、遺産分割協議を進める必要があった。
司法書士の提案&お手伝い
当事務所は相続登記と相続放棄の手続きを円滑に進めるため、以下の対応を行いました。
• まず、61筆の敷地権化された土地の登記情報を詳細に調査し、確認。
• 相続放棄を希望する子Cに対し、家庭裁判所に提出するための書類作成および手続きのサポートを提供。これにより、相続放棄が法的に有効となった。
• 残りの相続人間で遺産分割協議を行い、全員から協議書への署名・捺印を取得。
• その後、相続登記の申請書類を作成し、法務局への申請手続きを一括で実施。
• 各登記が完了した後、登記済証を提供し、将来の売却や譲渡に備えて必要な書類も整理。
結果
結果として、相続放棄を含む複雑な相続手続きを無事に完了しました。相続放棄を行った相続人の分は、他の相続人に相続され、61筆にわたる敷地権化された土地の相続登記が全て完了しました。これにより、各相続人の権利が明確になり、将来の土地の利用や売却に際しても安心して手続きを進められる状況が整いました。
司法書士のポイント
この事例では、敷地権化された土地が多数存在する中で、相続放棄を希望する相続人がいたことから、手続きが一層複雑になりました。相続放棄の手続きは、適切な期間内に家庭裁判所で行わなければならず、その後の遺産分割協議や相続登記においても特別な配慮が求められます。
こうした複雑な相続手続きでは、専門的な知識と経験を持つ司法書士のサポートが不可欠です。司法書士が介入することで、スムーズに手続きを進め、相続人全員が納得する形で相続を完了させることができます。
相続登記や相続放棄に関するお困りごとがございましたら、ぜひ当事務所へご相談ください。初回の無料相談を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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この記事を担当した司法書士
司法書士法人・行政書士法人 エムコミュー
代表
小野 圭太
- 保有資格
司法書士 行政書士 民事信託士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託・不動産売買
- 経歴
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司法書士法人・行政書士法人エムコミューの代表を勤める。 平成25年12月に「司法書士法人・行政書士法人エムコミュー」を開業。相談者の立場に立って考える姿勢で、「ご家族の絆を一番に!」を事務所の理念 にしており、お客様の家族まで幸せを考えた提案をモットーにしている。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信頼も厚い。