複雑な相続財産を円満に分割した事例:土地・預貯金・証券の手続き
状況
被相続人(お父様)が亡くなり、相続手続きが必要になりました。
以下のような状況でした。
相続人:お母様(配偶者)と長男、長女の3名。兄弟仲は良好。
• 財産の内容:
o 不動産(土地・建物)
o 預貯金が8社に分散して保有
o 出資金や証券も所有
財産分割の方針:不動産と出資金はお母様が取得、預貯金は兄弟で半分ずつ分割、証券は兄弟それぞれの口座に移管することに合意済み。相続手続きが多岐にわたり、効率よく進めるため司法書士の支援が求められました。
司法書士の提案&お手伝い
1. 不動産の名義変更手続き
o お母様への所有権移転登記を速やかに実施。必要書類の収集や登記申請を代行。
2. 預貯金の解約・分割
o 各金融機関における相続手続きに必要な書類を確認。
o 相続人全員から必要な署名捺印を得て、解約および兄弟での分割をスムーズに進行。
3. 証券の移管手続き
o 証券会社への連絡・確認を行い、兄弟それぞれの口座へ分配。手続きに必要な書類の整備を支援。
4. 出資金の名義変更
o 出資金については、お母様が取得する旨を踏まえ、法人や団体とのやり取りを代行し、名義変更を完了。
5. 遺産分割協議書の作成
o 相続人間の合意内容を反映した遺産分割協議書を作成。法的効力を持たせるための適切な形式で対応。
結果
司法書士のサポートにより、以下のように手続きを完了しました:
• 不動産はお母様名義に変更され、所有権移転登記が完了。
• 預貯金の解約・分割が円滑に進み、兄弟での均等分割を実現。
• 証券の移管手続きが問題なく行われ、兄弟それぞれの口座に移動。
• 出資金はお母様への名義変更が完了。
• 遺産分割協議書が円満に締結され、法的なトラブルのリスクを回避。
相続人全員が納得した形での財産分割が実現しました。
司法書士のポイント
相続手続きでは、財産の内容や分割方法によって必要な手続きが大きく異なります。今回のように、不動産、預貯金、出資金、証券など多岐にわたる場合、個別の手続きを迅速かつ正確に進めるためには専門的な知識が不可欠です。特に以下の点が重要でした。
• 遺産分割協議書の正確な作成:相続人全員の合意を明文化することで、トラブルを未然に防ぎました。
• 金融機関や証券会社とのスムーズな連携:各機関で異なる手続きに対応するため、効率的に進められるようサポートしました。
• 不動産や出資金の名義変更:複雑な書類作成や申請を代行することで、相続人の負担を軽減しました。
相続は迅速かつ円満な解決が望まれます。当事務所では、複雑な財産構成にも対応し、スムーズな手続きをお手伝いします。お気軽にご相談ください。
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この記事を担当した司法書士
司法書士法人・行政書士法人 エムコミュー
代表
小野 圭太
- 保有資格
司法書士 行政書士 民事信託士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託・不動産売買
- 経歴
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司法書士法人・行政書士法人エムコミューの代表を勤める。 平成25年12月に「司法書士法人・行政書士法人エムコミュー」を開業。相談者の立場に立って考える姿勢で、「ご家族の絆を一番に!」を事務所の理念 にしており、お客様の家族まで幸せを考えた提案をモットーにしている。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信頼も厚い。