両親が相次いで亡くなった場合の数次相続に伴う遺産整理の事例
状況
以下のような事情でご相談をいただきました:
被相続人:母、父(母が亡くなった3か月後に父が亡くなり、数次相続が発生。)
相続人:長男と次男の2名。
遺産内容: 父の遺産:自宅不動産、預貯金、有価証券。
母の遺産:預貯金、有価証券。
遺産分割協議の結果:相続人である長男と次男が、遺産を平等に半分ずつ分けることで合意。不動産は長男・次男それぞれの持分2分の1ずつで相続登記することに決定。
司法書士の提案&お手伝い
1. 戸籍収集の代理取得
数次相続のため、取得すべき戸籍が膨大に。 被相続人である父と母それぞれの出生から死亡までの戸籍をすべて収集。これにより、相続人が適切に確定。
2. 遺産分割協議書の作成
相続人間の話し合いに基づき、遺産分割協議書を作成。不動産、預貯金、有価証券の分割内容を明確化。
3. 相続登記の実施
父名義の自宅不動産について、相続登記を行った。長男と次男それぞれ持分2分の1ずつで名義変更。
4. 有価証券の売却・現金化
父母双方が保有していた有価証券について、相続人の口座が未開設だったため、売却・現金化を提案。 売却手続きは、証券会社とのやり取りを含め弊所が代理で対応。現金化後、長男と次男それぞれに半分ずつ分配。
結果
戸籍収集を弊所で一括して行ったことで、相続人側の負担が大幅に軽減。膨大な戸籍の収集が短期間で完了しました。
相続登記は、長男と次男がそれぞれ持分2分の1ずつを保有する形で完了。
有価証券の現金化についてもスムーズに手続きを完了し、現金を分配。
預貯金の分配も、遺産分割協議書に基づき迅速に完了しました。
司法書士のポイント
相続手続きでは、特に数次相続が発生する場合、戸籍収集や遺産整理が非常に煩雑になります。本事例のように、迅速に対応するためには以下のポイントが重要です。
1. 数次相続の戸籍収集
数次相続の場合、通常よりも収集すべき戸籍の範囲が広くなり、膨大な時間と労力がかかります。司法書士に依頼することで、短期間で確実に取得可能です。
2. 遺産分割協議書の適切な作成
遺産分割協議書を正確に作成することで、相続人間の合意内容を法的に整理し、後々のトラブルを防ぐことができます。
3. 相続登記の義務化
2024年4月1日より、相続登記が義務化されました。本事例のように、早めの登記手続きが相続人間の円滑な資産分配につながります。
4. 有価証券の取り扱い
有価証券は専門的な手続きが必要であり、相続人が口座を持っていない場合の対応が複雑化しがちです。司法書士が証券会社と連携して手続きを行うことで、迅速かつ適切に現金化が可能です。
相続手続きにお困りの際は、ぜひ弊所の無料相談をご利用ください。煩雑な手続きを一括でサポートし、相続人の皆様が安心して進められるよう全力でお手伝いいたします。
まずはお気軽にご相談ください
この記事を担当した司法書士
司法書士法人・行政書士法人 エムコミュー
代表
小野 圭太
- 保有資格
司法書士 行政書士 民事信託士
- 専門分野
-
相続・遺言・民事信託・不動産売買
- 経歴
-
司法書士法人・行政書士法人エムコミューの代表を勤める。 平成25年12月に「司法書士法人・行政書士法人エムコミュー」を開業。相談者の立場に立って考える姿勢で、「ご家族の絆を一番に!」を事務所の理念 にしており、お客様の家族まで幸せを考えた提案をモットーにしている。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信頼も厚い。