複数の不動産と広範な財産に対応した相続登記・金融資産の名義変更手続きの解決事例
状況
ご相談者様は、以下のような状況で相続手続きを進めたいとお考えでした。
• 亡くなったご主人の名義で所有していた不動産が全国4か所に存在し、それぞれ管轄法務局が異なる状態だった
• 各不動産ごとに相続人の構成が異なり、手続きの段取りが複雑化していた
• 預貯金の相続手続きも希望されており、複数の銀行口座のほかに株式や投資信託などの金融資産も含まれていた
• 相続人は配偶者である相談者様と、お子様2名の計3名
これらの条件が重なった結果、相続手続き全体が煩雑となり、どこから手をつければよいか分からないという状態でご相談をいただきました。
司法書士の提案&お手伝い
当事務所では、以下のような対応を行いました。
• 相続関係の整理と戸籍調査
最初に、被相続人(ご主人)の出生から死亡までの戸籍を収集し、相続関係を明確にしたうえで、不動産ごとの相続人構成を整理しました。
• 不動産の相続登記手続き
4か所の管轄法務局に対して、それぞれ適切な相続登記の申請を行いました。不動産ごとに相続人が異なっていたため、遺産分割協議書を物件ごとに作成し、それぞれの相続人に署名・押印を依頼しました。
• 金融資産の名義変更
銀行口座については各金融機関に必要書類を確認し、相続届や被相続人の戸籍等を取り揃えて手続きを行いました。
株式や投資信託については、証券会社ごとの所定の書類や相続手続きの流れに応じて、名義変更や換金のサポートを行いました。
• 相続人との連絡調整
郵送やオンライン面談を活用し、相続人の負担を抑えながら効率的にやり取りを進めました。
結果
• 4か所の不動産について、すべての相続登記を完了
• 各金融機関、証券会社に対する名義変更も順次完了し、相続人の方々に対して分配が実施された
• 相続人間での調整や協議書作成もスムーズに進めることができ、紛争やトラブルは発生しなかった
• ご依頼から完了までおよそ8か月間を要したが、相談者様のご負担を最小限に抑えることができた
司法書士のポイント
今回の事例では、不動産の管轄が複数にまたがっているうえ、物件ごとに相続人が異なるという点が手続き上の大きなポイントとなりました。不動産ごとに適切な遺産分割協議書を作成し、戸籍・評価証明書などの必要書類を整理することで、法務局での手続きが円滑に進みました。
また、預貯金だけでなく株式や投資信託などの金融資産が含まれていたため、証券会社特有の書類や手続きの流れに即して対応する必要がありました。司法書士として、金融機関とのやり取りを代行することで、ご相談者様の時間的・精神的なご負担を軽減することができたと考えております。
相続登記や金融資産の名義変更は、資産が多岐にわたるほど手間や時間がかかります。早期のご相談により、円滑な対応が可能になります。相続に関するご不安やご質問がある方は、どうぞお気軽に当事務所の無料相談をご利用ください。
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ご希望があれば、事務所名やエリア名などを加えて、より具体的に調整可能です。必要があればお申し付けください。
まずはお気軽にご相談ください
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この記事を担当した司法書士

司法書士法人・行政書士法人 エムコミュー
代表
小野 圭太
- 保有資格
司法書士 行政書士 民事信託士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託・不動産売買
- 経歴
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司法書士法人・行政書士法人エムコミューの代表を勤める。 平成25年12月に「司法書士法人・行政書士法人エムコミュー」を開業。相談者の立場に立って考える姿勢で、「ご家族の絆を一番に!」を事務所の理念 にしており、お客様の家族まで幸せを考えた提案をモットーにしている。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信頼も厚い。