【司法書士が解説!】お盆にこそ「相続の話」を始めるべき理由 | 溝の口とたまプラーザで相続の無料相談なら「きずな相続」へ
— 介護と相続、話さないことで始まる家族のすれ違い —
お盆は、普段なかなか会えない家族が一堂に会する貴重な機会です。
実家に帰省して、親の顔を見たり、兄弟と食卓を囲んだり、そんな時間を過ごす方も多いのではないでしょうか。
この「家族がそろう時間」は、実は相続の話を自然に切り出せる最適なタイミングです。
相続について考えるのは、縁起が悪いことだと思われがちですが、「何も決めないまま親が亡くなった」ことで深刻な争いに発展するケースは、今も後を絶ちません。
そしてもう一つ、意外に見落とされがちなのが、「親の介護と相続は密接に結びついている」ということです。
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1.家族がそろう、数少ないチャンス
お盆は、親・子・兄弟が同じ場所に集まる数少ない機会です。
特に、離れて暮らしている家族同士では「集まって、今後のことを話せる」だけで価値があります。
例えば、「親の身体が以前より弱ってきた」という様子に気づいたなら、「今後、誰がどう介護していくのか」を相談するタイミングでもあります。
これは同時に、将来の相続にも大きく関係してくる問題です。
「介護していたから多くもらいたい」
「感謝はしているけど財産は均等にすべきだ」
こんな考えのズレが、後に深い溝を生むことも珍しくありません。
2.「介護」を誰が担うかが、「相続」の前提になる
相続トラブルの現場で、しばしば火種になるのが「親の介護を誰がしていたか」という点です。
「私は何年も介護したのに、他の兄弟は一切ノータッチだった」
「金銭的な支援をしてきたけど、それが評価されていない」
「実家に住んで親を看ていたのに、相続は平等って納得できない」
このように、「介護と貢献」のバランスは、相続の話を一気に感情的にしてしまう要素です。
つまり、相続対策は「親の意思を確認する」だけでなく、「介護をどう分担するか」「それに見合った取り決めをどうするか」まで含めて考えるべきテーマなのです。
だからこそ、介護の話題が出やすいお盆の時期に、最初の一歩を踏み出すことには大きな意味があります。
3.元気なうちにこそ、親の本音を聞いておく
介護も相続も、親の気持ちを知らないまま始まってしまうと、家族同士がぶつかることになりやすいものです。
どんな施設を希望しているのか?
自宅での介護を望んでいるのか?
誰に何を託したいと考えているのか?
これらを「元気なうちに」「言葉で」「家族に伝えておく」ことができれば、感情の衝突は大きく減ります。
相続の話は遺産の分配だけでなく、「親の希望」と「兄弟間の協力」を確認する行為でもあるのです。
4.「うちは揉めない」という思い込みが一番危険
「うちは兄弟仲がいいから大丈夫」
「そこまで財産もないし揉めるはずがない」
こうした思い込みのまま相続を迎えると、後悔することになります。
実際、相続トラブルの多くは“中流家庭”で起きています。
財産の多寡よりも、むしろ「貢献感情」や「公平感」のズレが大きな問題を引き起こします。
介護という長期間にわたる負担や献身が絡むことで、「平等なはずの相続」が、当事者には「不公平」に映るのです。
こうした摩擦を避けるには、介護と相続を切り離さずに、最初から家族で共有しておくことが大切です。
迷ったら、専門家に相談を
「親にどう切り出したらいいか分からない」
「兄弟でうまく話せる自信がない」
そんなときは、専門家に一度相談してみましょう!
当法人では、川崎・横浜を中心に【無料の相続・生前対策相談】を実施しています。
介護と相続、家族信託などを含め、司法書士・行政書士・税理士が連携してご対応いたします。
最後に
相続の話は、「話しにくい」ものです。
でも、だからこそ「今、元気なうちに」話すことに意味があります。
そしてそれは、介護の未来を決めるためでもあります。
今年のお盆、家族がそろったこのタイミングで。
話す勇気と、家族の安心の第一歩をぜひ踏み出してみてください。
この記事を担当した司法書士

司法書士法人・行政書士法人 エムコミュー
代表
小野 圭太
- 保有資格
司法書士 行政書士 民事信託士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託・不動産売買
- 経歴
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司法書士法人・行政書士法人エムコミューの代表を勤める。 平成25年12月に「司法書士法人・行政書士法人エムコミュー」を開業。相談者の立場に立って考える姿勢で、「ご家族の絆を一番に!」を事務所の理念 にしており、お客様の家族まで幸せを考えた提案をモットーにしている。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信頼も厚い。