91歳・施設入居中の方の遺言書作成。親族10名以上の複雑な相続問題を解決した事例
人生の終焉を見据えたとき、これまでお世話になった方々へ感謝の気持ちを形にして遺したいと考えるのは、とても自然で尊いことです。しかし、いざ遺言書を作成しようと思っても「高齢で施設にいるから動けない」「親族が多すぎて整理がつかない」といった壁に突き当たり、諦めてしまう方も少なくありません。
今回は、91歳の相談者様が、当法人の司法書士とともに「本当に望む形」の遺言書を完成させた実例をご紹介します。
相談時の状況:複雑な相続関係と「未完成」の遺言書
ご相談をいただいたA様(91歳)は、現在介護施設に入居されており、心身ともにしっかりされているものの、外出や複雑な事務手続きは難しい状況でした。
A様には約1億円の預貯金があり、ご自身の財産をどのように引き継ぐべきか、長年考えてこられました。しかし、A様の状況にはいくつかの大きな課題がありました。
1. 推定相続人が10名以上にのぼる
A様には生存されている兄妹が2名いらっしゃいますが、既に他界された兄弟のお子さん(甥・姪)も含めると、法定相続人は合計10名に達していました。これほど人数が多い場合、もし遺言書がないままA様が亡くなると、10名全員による遺産分割協議が必要になります。遠方に住む親族や、疎遠になっている方が一人でもいると、手続きは数年単位で難航するリスクがありました。
2. 「パソコンで作成した遺言書」の法的リスク
A様は数年前、ご自身でパソコンを使い、遺言書のような書面を作成されていました。しかし、日本の法律では、自筆証書遺言は「全文を自筆で書くこと」が原則です(財産目録を除く)。パソコンで作成しただけでは法的な効力を持たない可能性が極めて高く、せっかくの準備が無駄になってしまう恐れがありました。
3. 「法定相続人以外」に財産を遺したいという強い意向
A様が最も強く望まれていたのは、実の兄妹だけでなく、日頃から身の回りの世話をしてくれている「兄妹の奥様」など、法定相続人ではない方々にも財産を分けること(遺贈)でした。
司法書士によるトータルサポートと解決策
A様のお話を伺い、私たちは「確実性」と「スピード」を最優先事項として、以下のサポートを行いました。
遺言内容のコンサルティングと内容整理
A様が以前パソコンで作成された書面には、残念ながら既に他界された方の名前が含まれていました。そのままでは内容に矛盾が生じ、死後のトラブルの種になります。私たちはA様の「今」の想いを丁寧にヒアリングし、最新の家族状況に合わせた遺言内容の再構成を提案しました。
施設入居中の方に代わる資料収集
遺言書の作成には、戸籍謄本や除籍謄本、住民票、金融機関の残高証明書など、膨大な資料が必要です。施設から自由に外出できないA様に代わり、司法書士が職権を活かしてすべての必要書類を迅速に収集しました。
公正証書遺言の選択と公証役場との調整
今回は、確実な法的効力を持ち、紛失や改ざんの恐れがない「公正証書遺言」を作成することにしました。司法書士が公証人と事前に打ち合わせを行い、文案を作成。A様の体調や負担を考慮し、最もスムーズに手続きが進むようスケジュールを調整しました。
実現した結果:スピーディーな解決と心の安らぎ
ご相談から短期間で、A様のご希望通り「お世話になったすべての人」に財産を遺すための公正証書遺言が完成しました。
法的に完璧な遺言書の完成
公正証書遺言にすることで、A様の意思能力に問題がないことを公証人が確認し、書面としての不備も一切ない状態に仕上がりました。これにより、将来の相続争いを未然に防ぐことができます。
相談者の負担を最小限に
A様からは「あまり時間をかけたくない」というご要望をいただいていました。当法人が公証役場との折衝や資料集めをすべて代行したことで、A様は施設にいながらにして、最小限の負担で手続きを終えることができました。
「感謝」を形にする遺贈の実現
法定相続人ではない「義理の妹様」たちへも、遺言書を通じて正式に財産を遺す道筋が整いました。A様は「これでやっと安心できた」と、大変晴れやかな表情を浮かべていらっしゃいました。
司法書士からのアドバイス:遺言書作成を検討されている方へ
今回の事例のように、高齢で施設に入居されている場合や、相続人が多数いらっしゃる場合は、早めの対策が不可欠です。
特に以下の点に心当たりがある方は、ぜひ一度、司法書士などの専門家にご相談ください。
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パソコンで遺言書を作っている: そのままでは無効になるリスクがあります。
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お世話になった人(相続人以外)に財産をあげたい: 遺言書がない限り、その願いは叶いません。
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子供がいない、または兄弟や甥・姪が相続人になる: 相続手続きが非常に複雑化しやすいため、遺言書による指定が効果的です。
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施設にいて動けない: 専門家が施設や病院へ出張してサポートすることが可能です。
遺言書は、残された家族への最後の手紙であり、ご自身の人生を締めくくる大切な決断です。私たちは、その決断を法的な専門知識で守り、確実な形にするお手伝いをいたします。
少しでも不安や疑問がある方は、まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。あなたの想いを、確かな形に。
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この記事を担当した司法書士

司法書士法人・行政書士法人 エムコミュー
代表
小野 圭太
- 保有資格
司法書士 行政書士 民事信託士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託・不動産売買
- 経歴
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司法書士法人・行政書士法人エムコミューの代表を勤める。 平成25年12月に「司法書士法人・行政書士法人エムコミュー」を開業。相談者の立場に立って考える姿勢で、「ご家族の絆を一番に!」を事務所の理念 にしており、お客様の家族まで幸せを考えた提案をモットーにしている。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信頼も厚い。
























































