相続人が娘1名の場合のスムーズな相続登記の手続きの解決事例
今回は母名義のマンションの相続登記の解決事例を解説いたします。
状況
亡くなった母親名義のマンションの相続登記の依頼がありました。依頼者は母親の一人娘であり、相続人は依頼者1名のみのケースです。具体的な状況は以下の通りです。
• 亡母親名義のマンションがある
• 相続人は娘さん1名のみ
• 母親の遺言書はなし
• 相続に関する争いはなく、速やかに登記を完了したいという希望
相続人が1名の場合、手続きは比較的スムーズに進められますが、相続登記には法的に必要な書類や手続きが求められます。
司法書士の提案&お手伝い
このケースでは、相続人が1名であるため、相続手続きは比較的シンプルです。しかし、登記を進めるには必要書類を揃える必要があります。依頼者に対し、以下の書類を準備いただくようお願いしました。
• 亡き母親の出生から死亡までの戸籍謄本の取得
• 依頼者である娘の戸籍謄本の取得
• 亡き母親の住民票の除票、または戸籍の附票の取得
• マンションの固定資産評価証明書の取得
これらの書類を揃えることで、母親から娘への名義変更を進めることが可能となります。また、今回のケースでは遺産分割協議書は不要でした。相続人が1名の場合、協議が不要であり、相続手続きを娘単独で進められるからです。
手続きの流れを依頼者に丁寧に説明し、当事務所が書類の取得や法務局への申請を代行しました。これにより、依頼者の負担を軽減し、手続きをスムーズに進めることができました。
結果
必要な書類を揃えた後、当事務所が速やかに法務局へ相続登記を申請しました。法務局での審査に問題はなく、無事に相続登記が完了しました。これにより、マンションの所有権は正式に依頼者である娘さんに移転されました。
このケースでは相続人が1名であったため、遺産分割協議や争いがなく、手続きはスムーズに進行しました。書類が整ってから登記完了まで、全体で約1か月ほどで手続きを終えることができました。
司法書士のポイント
相続人が1名の場合、手続きはシンプルに見えるものの、必要書類の収集や正確な手続きを確実に行うことが重要です。今回の事例では、母親の戸籍謄本を収集する過程が特に重要でした。出生から死亡までの戸籍謄本の取得には時間がかかることがあるため、早めに準備を始めることが手続きのスムーズさにつながります。
相続登記をしないまま放置してしまうと、不動産の売却や管理ができなくなるだけでなく、後々の相続人間でのトラブルの原因にもなり得ます。相続が発生した際は、速やかに登記を進めることが非常に重要です。今回の依頼者である娘様は、速やかに相続登記を依頼したため、トラブルなく手続きを完了できました。
相続登記に関して不安や疑問がある方は、ぜひ当事務所にご相談ください。初回の相談は無料で承っておりますので、安心してお話しいただけます。
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この記事を担当した司法書士
司法書士法人・行政書士法人 エムコミュー
代表
小野 圭太
- 保有資格
司法書士 行政書士 民事信託士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託・不動産売買
- 経歴
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司法書士法人・行政書士法人エムコミューの代表を勤める。 平成25年12月に「司法書士法人・行政書士法人エムコミュー」を開業。相談者の立場に立って考える姿勢で、「ご家族の絆を一番に!」を事務所の理念 にしており、お客様の家族まで幸せを考えた提案をモットーにしている。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信頼も厚い。