父の遺産の不動産相続手続き:遠方に所有している不動産をそれぞれの相続人へ名義変更した解決事例
状況
以下のようなご相談をいただきました:
• 被相続人:父(20年前に亡くなっている)
• 相続人:母、長女(相談者)、長男の3名
• 相続財産:父名義の不動産(千葉と川崎の2か所)
• 希望:千葉の不動産は長男名義、川崎の不動産は長女名義に変更したい
• その他条件:長男は千葉に居住しているため、書類の郵送および電話での説明を希望
司法書士の提案&お手伝い
本事例では、以下のような手続きとサポートを提供いたしました:
1. 相続関係の確認と戸籍収集
o 被相続人(父)の出生から死亡までの戸籍を収集し、相続人が母、長女、長男の3名であることを確認しました。
o 各相続人の現在の戸籍謄本も取得し、必要な情報を揃えました。
2. 遺産分割協議書の作成
o 千葉の不動産を長男に、川崎の不動産を長女に相続するという内容で、相続人全員が合意する遺産分割協議書を作成しました。
o 遺産分割協議書は、各相続人に説明し、署名・押印をいただきました。
3. 不動産の名義変更(相続登記)
o 各不動産の登記簿謄本を調査し、必要な登記手続きを行いました。
o 千葉の不動産は長男名義に、川崎の不動産は長女名義にそれぞれ変更しました。
4. 遠方の相続人へのサポート
o 長男は千葉に居住しており、司法書士事務所への訪問が難しい状況だったため、一度面談したうえで、必要書類を郵送でお送りしました。
o 書類の内容や手続きについては、電話で丁寧に説明し、理解を深めていただきました。
結果
• 千葉の不動産は希望どおり長男名義に、川崎の不動産は長女名義に変更されました。
• 遺産分割協議書の内容に基づき、相続人全員が納得する形で手続きが完了しました。
• 遠方に住む長男ともスムーズにコミュニケーションを取りながら、郵送と電話で必要なサポートを行うことで、トラブルなく相続登記を完了できました。
司法書士のポイント
今回の事例では、被相続人が亡くなってから20年という長い期間が経過していたため、戸籍の取得や不動産登記の情報確認に通常より多くの時間と手間が必要でした。また、不動産を複数所有している場合、それぞれの相続人への名義変更に際して遺産分割協議が必須となるため、相続人間の合意形成が重要なポイントとなります。
司法書士のサポートにより、次のようなメリットが実現しました:
• スムーズな遺産分割協議の進行:相続人全員の同意を得られる協議書の作成と説明を行いました。
• 遠方に住む相続人への柔軟な対応:郵送と電話を活用したサポートで、全員が円滑に手続きを進めることができました。
• 安心の名義変更手続き:相続登記に必要な書類を的確に準備し、法的リスクを排除した形で手続きを完了しました。
相続手続きは、法律や税務の専門知識が必要であり、複雑に感じることも多いものです。今回のように不動産を複数所有している場合でも、適切に手続きを進めれば問題なく完了させることができます。
相続登記や遺産分割協議についてお悩みの方は、ぜひ当事務所の無料相談をご活用ください。専門家が丁寧にサポートいたします。
まずはお気軽にご相談ください
この記事を担当した司法書士
司法書士法人・行政書士法人 エムコミュー
代表
小野 圭太
- 保有資格
司法書士 行政書士 民事信託士
- 専門分野
-
相続・遺言・民事信託・不動産売買
- 経歴
-
司法書士法人・行政書士法人エムコミューの代表を勤める。 平成25年12月に「司法書士法人・行政書士法人エムコミュー」を開業。相談者の立場に立って考える姿勢で、「ご家族の絆を一番に!」を事務所の理念 にしており、お客様の家族まで幸せを考えた提案をモットーにしている。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信頼も厚い。