弊所にて遺言作成した遺言者が死亡して相続手続きを行った事例
状況
①相談者Cの父Aが亡くなった。相続人は母Bと相談者の兄Dの合計3名。
②兄Dが20年以上音信不通とのことで、亡父Aの遺産は全て相談者Cが全て相続するという公正証書遺言を弊所にて生前作成済。
③財産は不動産、預貯金、株式、出資金等があるが、殆ど相談者が手続き済で不動産のみが相続登記を行っていない状況。
司法書士の提案&お手伝い
①ご生前の遺言作成時に遺言者の意向を十分確認しており、公正証書遺言の謄本や戸籍の原本などもおおよそ相談者Cにて取得済のため、当所のご相談のとおり、不動産の相続手続のみをお受けするシンプルな相続お任せプランをおすすめした。
②相続税申告等が必要だが、遺言作成の際に弊所がご紹介した面識のある税理士に手続きを依頼する意向のため、直接やりとりをしていただくほうがスムーズであるとご提案した。
③兄Dへ就任通知書を送る必要のない遺言内容だったため、委任状等必要書類を早急にご用意し案件に着手した。
結果
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①最初から財産の範囲も分かっていたため、相続登記に必要な押印書類の作成や手配等、ご相談いただいてからすぐに着手し郵送にて完結させた。
②不動産の所有権移転登記申請を行い、不動産(土地・建物)名義を亡父Aから相談者Cへ移した。
司法書士のポイント
遺言作成時には余命宣告をされていた遺言者でしたので、ご心配されていた死後の相続人間でのトラブル等が起きないよう公正証書遺言の文案も熟案し作成をしました。
余命宣告は数カ月でしたが、その後宣告期間よりも長く生きられ、死後に受遺者からご連絡をいただきましたが、ご生前に財産範囲の確定と、遺言者のご意思も十分確認をしておりましたので、案件の着手後も滞りも無く登記申請を終えることが出来ました。
昨今は終活をお考えになり、公正証書遺言のご相談も増えております。お話しをしっかり伺い、遺言者様のご希望に沿えるよう、最善を尽くしひとつひとつの相続案件に向き合ってお手伝いさせていただいております。
出張相談等も随時お受けしておりますので、ささいなご心配等でも何なりとご相談くださいませ。
この記事を担当した司法書士
司法書士法人・行政書士法人 エムコミュー
代表
小野 圭太
- 保有資格
司法書士 行政書士 民事信託士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託・不動産売買
- 経歴
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司法書士法人・行政書士法人エムコミューの代表を勤める。 平成25年12月に「司法書士法人・行政書士法人エムコミュー」を開業。相談者の立場に立って考える姿勢で、「ご家族の絆を一番に!」を事務所の理念 にしており、お客様の家族まで幸せを考えた提案をモットーにしている。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信頼も厚い。